公共市民学専修 政治思想史・政治理論のゼミについて

ゼミの詳細については毎年配布されるハンドアウトを参照してください。以下では要点のみを紹介します。

ゼミの目的
 行政府や立法府で行われる「政治」は狭義の政治です。諸個人が他人と取り結ぶ関係や、われわれが不可避的に巻き込まれる社会関係も、他者との対話や権力関係を含む点で、広く政治の対象です。政治思想史は、過去の思想家たちがこうした広い意味での政治を分析し剔出した人間観、社会観、政治観を研究します。それによって、現在のわれわれのあり方や考え方を絶対視せず、政治社会の基礎単位としての人間と、多様な人間を包摂する制度について考えることが目的のひとつです。
 過去の様々な困難と格闘した記録の集成が政治思想史です。思想史を通じて得た補助線を手がかりに、われわれは現代の問題により良く取り組むことができます。ともにゼミを作り上げて行ってくれる積極的な皆さんを歓迎します。求められるリーディング、レポート、プレゼンの質量ともに大変だと思いますが、その分学ぶものの多いゼミになるはずです。
 ゼミでは、まず思想史の古典と呼ばれるテクストを読むための訓練を行い、ひとりで古典に取り組めるようになるだけの体力をつけます。その後、現代政治理論分野の文献も読みます。また、日本政治思想史の文献も取り上げる予定です。

備考
ゼミは原則的に欠席しないこと。ゼミ生には「西洋政治思想史I, II」の履修を求めます(入ゼミ時に未履修の場合、次年度に履修してください)。また、「公共と福祉」「公共哲学」「日本政治思想史」も可能な限り履修してください。

 
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